竹内庭苑のお仕事話

庭師のNi-Wa SHIGOTO #24~御簾垣 後編~

今月は竹垣(御簾垣)について、取り上げています。
「建仁寺垣」「龍安寺垣」「金閣寺垣」というように、竹の組み上げ方には、京都のお寺の名前がついているものが多いのは、竹垣にそれだけ歴史があるということ。(建仁寺建立は1202年、鎌倉幕府2代将軍源頼家の時代です。NHK大河ドラマの時代です。)
受け継がれた歴史と文化を、現代のわたし達も、そのままの形で採り入れることができるのは、御簾垣が日本の風土や建築に合っているのかもしれません。前編はこちらです。

-古くから伝わる日本庭園の施工の御簾垣ですが、その特徴について、いくつか教えてください。虫がわいたり、朽ちたりしにくいというのは前編でも伺いましたが、機能面についてどうでしょう。目隠しにはなると思うのですが、風通しが、まず気になります。

(竹内)
風通しに関しては、組み上げ方の違いから生まれる垣根の種類の違いによって多少違いがあります。
ですが、今回施工のような、建仁寺垣でも、小さな隙間が無数にありますので風通しに問題はありません。蒸れたり、こもったりすることも無いと思います。

竹の自然な丸みにより隙間が生まれているのが分かります
-そうなんですね。簾(すだれ)と同じようなイメージかもしれませんね。庭や家の採光についてはいかがですか。

(竹内)
こちらも、垣根の種類によって違いがあります。中には遮光するものもあるので、設置の場所や建物の方角位置関係など環境をもとに、判断する必要があります。

施工前の採光の様子と
施工後の採光の様子
-機能については心配しているような不便なことは少ないのかな、と安心しました。目隠しという意味では、御簾垣ではなく庭木の生垣を選ぶこともできると思うのですが、敢えて御簾垣を選ぶメリットを教えてください。

(竹内)
なんといっても、この味わいです。どなたの目にも、お庭のアクセントとして映えると思いますし、お施主様ご自身にとっても、新たに設置することで、なんとも言えない嬉しさを、日々、感じていただけると思います。
時間の経過とともに風化していくことで、見た目の味わいも変化し、それが楽しみの一つにもなります。

-石積み施工と同じような魅力ですね。古い=悪い、ではなく、別の味わいが生まれるというのは日本庭園の様式ならではと思います。

(竹内)
材料に自然の物をそのまま使用しているので、廃材を自然に帰すことができます。環境にやさしくサスティナブルな点も特徴です。

-これだけの技術は、職人さんも身につけるのが大変では?と思いますし、施工の費用も気になります。

(竹内)
垣根の種類によって、経験2、3年の職人が造ることができるものから、熟練した10年以上の経験者でないと造ることができないものなど様々です。ですが、制作頻度が一般的にも減っていることもあり、一度も制作したことのない職人さんもいると思います
費用については、数万円~数十万で施工が可能です。設置の幅や面積、垣根の種類によって異なりますので、ご相談いただければと思います。

-いかがでしたか。ご自宅のお庭の一部分に、雅な味わいの空間がある暮らしに、ちょっぴり憧れます。完成後は竹内社長のコメントのように「なんとも言えない嬉しさ」を日々感じていただけると思います。施工をご検討の方は、技術と経験、そして、日本的な景観美を形にできる、わたし達竹内庭苑にお任せください。お気軽にご相談ください。