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みどり豊かな庭を創るために、
お庭の手入れは年に2、3度の剪定ではなく、
年間通して樹木や土の状態を
定期的に確認することをおすすめしています。

「庭の手入れを楽しみたい方と一緒に庭を育てて行きたい」
それが竹内庭苑の想いです
ご自宅のお庭をイキイキ元気に保つための
造園のプロが実践している、季節ごとのちょっとしたコツや工夫を
お伝えしていきます。

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(目次)

1.「誰のため」の庭の手入れか?
2.「適期」を知ろう

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1.「誰のための」の庭の手入れか

2020年も終わりに近づいてきました。

新年を迎える前に、「庭木もさっぱりきれいに剪定」
なんてお宅も多いのではないでしょうか。
ご自宅のお庭も、大掃除の流れで、
きれいにさっぱり、したくなりますよね。

ですが、一度、少しだけ
考えてみていただきたいのです。
その「さっぱりきれいに剪定」は、
誰のため?なんのため?でしょうか。

「伸びきって雑然とした視界をすっきりさせるため」
「なんとなく、盆暮れにやることだから」
理由はいろいろありますよね。
そうですね、わかります。

ですが、
剪定される庭木の状態はどうでしょうか。
果たして、12月は、その庭木にとって、
剪定されるのに適した時期なのでしょうか。

私たちが暮らす日本には四季があります。
春夏秋冬、季節ごとに、咲く花は違います。
花を咲かせる時期がそれぞれに違う、
ということは、
芽をつける時期も木ごとに違うのです。

2.「適期」を知ろう

たとえば、サルスベリ。
夏から秋に美しい花をたくさん咲かせる木です。
サルスベリは、一年木。
その年の春に、
その年の夏に咲かせる花の芽をつけます。
春に芽をつけ、夏に花を咲かせ、冬に葉を落とす木です。

一方で、アジサイやツツジ。
ツツジは春、アジサイは初夏を代表する木。
これらは、花が咲き終わったころには
翌年の花芽をつけています。
ツツジは5月の終わりころ、
アジサイは7月の終わりころには、
翌年花を咲かせるための花芽を持っています。

二つを比べていただくと、どうでしょうか。
花芽をつける時期がそれぞれに違うのです。

これを踏まえて、年末の「さっぱりキレイに剪定」で、
サルスベリ、アジサイ、ツツジを
すべて一緒に剪定してしまったとしたら、
どうなるでしょうか。


まだ花芽をつけていないサルスベリは
翌年も花を咲かせるでしょう。

一方で、アジサイやツツジは
翌年の花芽を剪定してしまうことになります。
翌春には花を咲かせないかもしれません。

庭木それぞれごとに、
花芽をつける時期が違う。
ということは、
剪定にふさわしい時期=適期、も違うということ。
加えて、
木の、どこを、どのように剪定して整え、
手を加えていくかも、木によって異なるのです。

なかなか奥深い庭の手入れ。
庭木ごとの違いを知ると、
一年を通して様々に楽しむことができるのも庭です。
庭の手入れは奥深い。
丁寧に手をかければかけるほどに
庭木の楽しさを感じていただけると思います。
分からないことは、ご遠慮なくお尋ねください。

2021年も
みなさんの庭がたくさんの花芽に恵まれますように。