01)

 

 

01)

このバウムクーヘン、茶色い線は何本?

 

 

01)

 

15本、茶色い線がみられる。

焼いたのは16回だけどね。

 

 

02)

この木は線が100本以上。

100歳を超えている。

 

 

03)

幹に年輪があるなら、根にも年輪があるのかな?

 

 

 

04)

3000年前に海中に沈んだ杉の根。線が何本も見られる。

この根はざっくり70歳。

 

 

04)

こちらは40歳。

根にも年輪があります。

 

 

03)

 

 

03)

気分はトロピカル!

ヤシの木陰で昼寝といくか。

 

 

03)

でも、ヤシの木に年輪はあるのかなぁ?

 

 

 

05)

ヤシの木に年輪はありません。

 

では、このヤシの木を温帯の関東地方に植えたらどうでしょう。

年輪はできるでしょうか?

 

 

03)

ヤシの木は、竹と同じ仲間です。

 

 

03)

ヤシも竹も最初にでてくる葉、子葉(しよう)は1枚です。

これを「単子葉」(たんしよう)といいます。

 

単子葉の木は、熱帯でも温帯でも年輪はできないのです。

 

 

03)

子葉が2枚の「双子葉」(そうしよう)の木は、年輪ができます。

 

 

ケヤキ(双子葉)

㊧06) ㊨01)

 

 

07)

この仲間の木も年輪ができます。

子葉が3枚以上ある「多子葉」(たしよう)です。

 

 

スギ(多子葉)

㊧08) ㊨01)

 

 

03)

熱帯地方にも双子葉の木は生えています。

 

 

03)

バオバブ。

アオイ科の樹木。双子葉。熱帯アフリカ原産。高さ40m。

バオバブに年輪はある?ない?

 

 

 

09)

バオバブに年輪はありません。

 

 

 

10)

ラワン。

双子葉、フタバガキ科の樹木。熱帯アジア原産。高さ50m。

 

ラワンに年輪はありません。

双子葉の木でも熱帯地方では年輪はできないのです。

 

 

 

03)

では温帯にもどって…

年輪の、色の濃い所とうすい所はどうしてできるのかな?

 

 

03)

年輪を拡大してみましょう。

 

 

 

11)

 

 

11)

「色のうすい所」は春の成長でつくられ、細胞は大きく、細胞の壁はうすい。

「色の濃い所」は夏の成長でつくられ、細胞は小さく、細胞の壁は厚い。

 

 

03)

私たちは夏に成長した色の濃い線を数え、樹齢何年としていたんですねぇ。

つまり「季節がないと年輪はできない」のです。

 

 

 

03)

ここは屋久島。

屋久杉の森があります。

 

 

 

12)

夫婦杉。

推定樹齢:合わせて3500年。

 

 

 

12)

縄文杉。

推定樹齢:4000年。

 

 

 

01)

ウィルソン株。

中は空洞になってしまったけれど、推定樹齢2000年。

年輪が残っていても数えきれなかったかも。

 

 

 

01)

巨大なバウムクーヘン。

年輪の中は「時のすみか」ではないだろうか。

 

ー おしまい ー

 

【出典リスト】

01)写真AC

02)Wikipedia年輪年代学

03)pixabay

04)道草昔々

05)ボンタン

06)Wikipediaケヤキ

07)芽ばえ

08)Wikipediaスギ

09)オーストラリア貿易促進庁オーストレード

10)なんて運がいいんだろ~

11)眠れる杉の真価を探る

12)Wikipedia屋久島

※使わせていただき、ありがとうございました。