01)
おや? 鳥の卵?
01)
ん? 植物のたね?
01)
まるまった枯れ葉?
01)
これらは蛾(ガ)の「まゆ」です。なかに「さなぎ」が入っています。
02)
02)
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02)
これらは蝶(チョウ)の「さなぎ」です。「まゆ」につつまれてはいません。
02)
さて、チョウやガは「さなぎ」の中で、「幼虫」から「成虫」に変身します。
03)
このとき、さなぎの中でどうやって変身するのでしょうか?
予想
ア.かたまったまま変身する
イ.ドロドロになって変身する
02)
変身の中ほどで「さなぎ」を切ってみると、ドロドロにとけていました。
しかしよく見ると、なにやら入っているものがあります。
02)
「気管(きかん)」です。
気管は空気の通り道です。いくらドロドロになっていても、体中の細胞は気管から空気をもらわないと即、死んでしまいます。
03)
ドロドロにとけているのは、使われなくなった幼虫の部品です。ドロドロになったものが原料となって、成虫の体が新しくつくられていくのです。
04)
さて、昆虫には「さなぎをつくるもの」と「さなぎをつくらないもの」がいます。
つぎの昆虫をどちらかに分けてみましょう。
㊧05) ㊥06) ㊨01)
㊧01) ㊥07) ㊨01)
さて、さなぎあり昆虫には、幼虫(イモムシ)の時期があります。
08)
しかし、さなぎなし昆虫には、幼虫(イモムシ)の時期は見あたりません。
08)
「さなぎなし昆虫」には、ほんとうに幼虫(イモムシ)の時期はないのかなぁ?
疑問に思った科学者が、卵の中を顕微鏡でのぞいてみました。
すると…
08)
卵の中に幼虫(イモムシ)がいたのです。
その幼虫はしばらくすると…
08)
ドロドロになり、成虫と似たすがたにまで育ってから、生まれてきたのです。
ここまでが「さなぎなし昆虫」の話です。
* * *
いっぽう、さなぎあり昆虫は「卵の中で十分に育っていない」幼虫(イモムシ)のすがたで外に出されたことになります。
08)
幼虫が成虫になるためには、もう一度卵の中と同じようにドロドロにならなければなりません。
それをするのが…
「さなぎ」だったのです。
08)
幼虫をドロドロにして、成虫につくりかえるためには、 “第2の卵”がどうしても必要だったのです。
08)
01)
今日みなさんは、さなぎという異世界へ、足を一歩踏み入れたのです。
ー おしまい ー
【出典】
01)写真AC
02)Pixabay
03)イラストAC
05)Wikipediaハエ
06)Wikipediaヒアリ
07)かわいい子供たちの画像
08)ぼんぼんトントン 写真
※以上、使わせていただきありがとうございました。