みどり豊かな庭を創るために、お庭の手入れは
年に2、3度の剪定ではなく、
年間通して樹木や土の状態を定期的に確認することをおすすめしています

「庭の手入れを楽しみたい方と一緒に庭を育てて行きたい」
それが竹内庭苑の想いです
ご自宅のお庭をイキイキ元気に保つための
造園のプロが実践している、季節ごとのちょっとしたコツや工夫を
お伝えしていきます。

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3月も半ばになり、春の訪れを感じられるようになりました。みなさんのお庭では、どのような変化が起こり始めたでしょうか。

先日、嬉しいご連絡をいただきました。
ご縁のあるAさんから、「今年も、アジサイの新芽がつきました。今年は花が咲くかと思うと、ちょっとワクワクします」とメッセージをいただきました。
私たちにもワクワクが伝わってくるようなご報告でした。

 以前、こちらでもご紹介したように、剪定は、生育に欠かせない作業ではありますが、「適期」というものがあります。
長い年月をかけた生育の過程で、
「ふさわしい時期」に「ふさわしい手入れ」をしてやることで、
当年だけでなく翌年も、数年後も、元気な姿を見せてくれます。

そこで、先ほどのアジサイのお話し。
昨年の秋、Aさんとの会話の最中に、Aさんの会社の花壇の話しになりました。「今年はアジサイは、葉っぱが生い茂ったけれど花が何も咲かなかったんだよね」と。
ご自身で手入れをされているそうで、一年に1回、刈り込んだり整えたりしているそうです。
そのアジサイが3年目の昨年、初めて花を咲かせなかったと。
今までと何が違うのか?理由がさっぱり分からず
「今年はたまたま花がつかなかったのかな」と、なんとなく諦めたそうです。

〇庭木には適期というものがあること、
〇花芽をつける時期が庭木によって違うこと
〇アジサイの花芽は開花後の8月頃につくこと
〇2019年の手入れの際、2020年に花を咲かせる花芽も知らずに刈り込んでしまった可能性があること(おそらく8月以降のこと)
をお伝えさせていただいたところ

「確かにそうかも!寒くなってから刈ったわ!」とのことでした。
そこで、昨年はそれ以降、刈り込みの手を加えずに冬を越されたそうです。
そして、暖かくなってきた3月、いよいよ、今年に葉を茂らせ花を咲かせる準備が始まりました。

今までは、花芽とか知らないし考えたこともなく、自分の手が空いた時に『今日は時間があるし気になるから、さっぱりさせちゃおう』と思って切ってました。完全な思いつきでした。アジサイが花芽をつける予定なんて、全く考えていませんでした。花はみな、春に芽をつけるのだと思っていました」Aさんは言いました。

「昨年は花が咲かなくて、ずっと残念だったから、今年は花が咲くといいな、と楽しみにしている」と同時に「よく、寒い冬を乗り越えたなぁと思った。枯れてしまったのでは?とも思ったりしたけれど、ちゃんと力を蓄えて生きていたんですね!ちょっと感動しました!」と感想をいただきました。

植物育てるのが好きな人であっても、人の都合や時期で手入れをしたり手を加えたりしがちです。
ですが、正しい知識で庭木に向き合えると、庭木は私たちが思う以上に強く、イキイキとできるのです。

 庭や植物が好きな方ほど、ご自身で庭木に手を掛けるかもしれません。
そのとき、その庭木にふさわしくないことをしてしまうと、かえって残念な結果になってしまうことも。
庭のある暮らしをご自身で手を掛けながら楽しみたい方に、私たちの技や知恵を、ご活用いただけると、私たちもうれしいです。