みなさまこんにちは。3月になりました。
冬から春への季節の入れ替わりが、少しずつ、目から、肌から、感じられるようになってきました。あと1ヶ月も経つと、いよいよ春到来、といった感じでしょうか。
 今月は、春を先取り!ということで、足元の緑に注目していきます。
見上げる樹ではなく、低い所に植えられ生育する樹もたくさんありますし、草むしりをする雑草も冬の間はあまり伸びなかったかもしれませんが、これから生え渡っていきますね。
 目線の低いところに育つ樹は「低木」「灌木(かんぼく)」と言います。
今月は、低木(灌木)など、庭の中の目線の低い部分について竹内社長にインタビューしていきます。

-今回の施主様宅の、こちらのお手入れは自分の好みでもあります。蔦やアイビー、ハツユキカヅラのように、蔓を作り長く伸びて行く植物が自分はとても好きなのですが、気づいたころには伸びすぎて鬱陶しくなっていたり。施主様宅でも施工前と施工後の写真を見ても、だいぶ長く伸びていたことが分かります。
 ですが、気持ちの上では、「あまり短くしたくない、刈り込みたくない」と自分だったら思うかもしれません。長く伸びて行くのが素敵だと思ったりもするので。

(竹内)和風の庭園か、洋風のナチュラルガーデン。そのお庭がどのようなお庭かで、刈り込みの程度も変わって来ます

-和風か洋風か、ですか。確かにその違いは大きいかもしれません。今まであまり考えたことありませんでした。

(竹内)和風の庭園に仕立てられたものや生垣は、きれいに刈り込むことで花付がよくなります。それにより花がたくさん咲いたり、美しい仕立物が出来上がります。

-たしかに。和風の庭は「整頓」や「整列」っていうイメージかもしれません。それにより花付きがよくなるなら、きれいに整えた方がいいですね。

(竹内)一方、洋風の庭では、伸びた枝を小さく切る必要もあるのですが、はさみを上手にいれて、自然な形を維持しながら剪定していきます。

-自然な形。たしかにそうですね。伸び始めると広がりや奥行きが生まれるし、一本一本から躍動感が感じられます。それが自分は好きなのかもしれません。

(竹内)和風の庭の伐り方と、洋風の庭の伐り方、違いを例えると、和風の庭の伐り方=床屋さん、洋風の庭の伐り方=美容室、というようなイメージですね。

―床屋さんと美容室。とっても分かりやすい例えですね!自分はどちらを求めるか?求めるテイストによって、伐って整えた様子にも違いがありそうです。

(竹内)様々に植えられている低木ですから、ある程度、予め決めて管理するのも良いかもしれません。樹種によって、刈り込むものと剪定するものを区別し、全体的な統一感ある高さや大きさをイメージする。それに基づいて定期的に手をいれ管理していくと、きれいな仕上がりになると思います。

-床屋さん風の部分か、美容室風のカットか。庭全体の統一感を軸に、それぞれの樹種に合う刈り込みや剪定をイメージする。とっても必要だと思います。
そのためには、日頃から、どんな様子が自分は好きか、「キレイだなぁ」と感じるのか、自分の感覚を養っておくことも必要と感じました。
目線が低い部分だけに、よく目につくし、感じるものも多いはずです。
-繁って生育する低木ですが、こちらの施主様宅のように、カースペースの背後のような場所にも植えられることが多いと思います。成長すると大きくなり、ちょうどいい目隠しにもなりますし。

(竹内)そうですね。低木は、駐車場のこういった部分だけでなく、道路に面した家の正面や玄関脇の植栽に使われることも多いです。

-背が高くならない分、圧迫感も無いですし、家の日当たりを妨げることも無いですしね。個人的には背の高い庭木よりも、足元近くに茂る低木のある庭が好きです。緑との距離が近い感じがするのです。

(竹内)より、人目に多く付く場所に植えられていますね。花が咲くものや、色鮮やかなものは目にも楽しいと思います。

-自分の好きな春夏秋冬と葉の色が変化する様は、季節感を感じられるので楽しいですね。

(竹内)匂いのある低木を選ぶのもおススメです。

-匂いのあるもの。ハーブは確かにイイですね。近くの御宅のお庭にローズマリーの木が植わっていて、風のある日には横を通るとフワッと香りがしてきます。その瞬間は、「あ!ローズマリーだ!」とハッとします。香る瞬間の素敵さに、自分もベランダ観賞用ですがローズマリーの鉢を購入しました。

(竹内)それぞれのテーマに合ったお庭を楽しめるものや演出できるものが植えられていると、より良いと思います。

-あれこれ考えて試してみると、とっても楽しいですよね。目線に近い分、視覚や嗅覚での発見もあります。
一方で、楽しくない発見も、あったりします。雑草です。伸びていない時はあまり目につかないのですが、知らぬ間に、たくさん生えて繁っている時があります。そうなってしまうと草むしりも、ちょっと面倒くさく感じたりもします。土の部分が広くある場所の活かし方でおススメはありますか。

(竹内)最近では防草シートを設置して砂利を撒く御家庭もあります。管理の方法は、年間管理としてご家庭のご希望にあった管理をさせていただきますので、ご相談ください。

-いかがでしたでしょうか。今回は足元に目を向けてみよう、ということで低木を中心にお届けしました。特に「匂いに気づく」というのが「そういえばそうだね!」と思いました。低木ならではの楽しみかもしれません。
 春の本格的な訪れを前に、これまでのお庭に今年は一手間、新しい工夫を採り入れてみませんか。そんな時は、足元から手軽に。低木がお勧めです。ご不明な点や知りたいこと、気になること、「うちの家に相応しいのは、どんな種類?」といったご質問など、お気軽にご相談ください。