みどり豊かな庭を創るために、
お庭の手入れは年に2、3度の剪定ではなく、
年間通して樹木や土の状態を
定期的に確認することをおすすめしています。
「庭の手入れを楽しみたい方と一緒に庭を育てて行きたい」
それが竹内庭苑の想いです
ご自宅のお庭をイキイキ元気に保つための
造園のプロが実践している、
季節ごとのちょっとしたコツや工夫をお伝えしていきます。
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- 1.切れば切るほど大きくなる木
- 2.陽を入れる
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1.切れば切るほど大きくなる木
庭に植わっている木を、
ご自身で刈り込みや剪定を行っている方も
いらっしゃるかもしれません。
専用のはさみで「植木屋さん」のように、
せっせと刈っていく。
ご自宅や庭木を大切にされている方に、
特に多いと思います。
外観がさっぱりしていた方が
気持ちもいいですものね。
12月のお休みの日に、されたりするのでしょうか。
ですが、ご存じですか。
(どこを、どうやって切るかを)
知らないで、切れば切るほど、
庭木は年を追うごとに
大きくなっていくということを。
「伸びた部分を切っているのに、
大きくなっていくわけないじゃないか」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かにそうです。
伸びた部分をちゃんと切っているのだから、
大きくなるなんてことは無い。はず。
ですがそこは生き物です。
われわれ人間の髪の毛とは違うのです。
庭木の枝は、切ることで
倍になって増えて行くのをご存じですか。
1本の枝から2本の枝に、そして、
その2本の枝を切ると、そこからまた2本と、
二回刈り込みをすることで、
枝は1本から4本へと増えていきます。
そして、
その増えた枝の先には
新芽が毎年生えていく。
すると、
表面や外側からみると、
庭木は何回りも大きく育ってしまうのです。
表面積が大きくなり
葉が茂っています。
しかし、表面の葉をかき分けると、
中の枝や幹は枯れているなんてことも。
スカスカの状態になっているのです。
これが、「切れば切るほど大きくなる木」の仕組みです。
このような状態になってしまった時、
どうしたら良いと思いますか。
その場合、「陽をいれてあげる」
という視点が必要になります。
2.陽を入れてあげる
「陽をいれてあげる」とは、
どういうことでしょうか。
それは、
表面の伸びた部分を刈り揃えていくのではなく、
表面ではなく、
庭木の内部の幹や枝にも太陽光が差し込むように、
はさみを入れて刈っていくことを意味します。
「内部にハサミをいれて刈っていく」
なかなか難しい作業かもしません。
「、、、、面倒くさいな」と思われる方も
いらっしゃるかもしれませんね。
ですが、これが本当に大切なことなんです。
なんせ、切り口から2倍3倍の数の枝を伸ばし
その先に芽をつけるのが庭木だから。
「いつ見ても同じ状態」
それが、庭を美しく元気よく保つための秘訣です。
庭の手入れ、庭木の手入れでは、
上っ面を「整える」「揃える」のではなく、
時には根本治療のように、
内部にメスならぬハサミを入れることも必要です。
内部にハサミを入れてあげると、
太陽光は内側の枝や幹にまで差し込むようになります。
太陽光が届いた枝や幹は、
葉や芽をつけていきます。
誰からも目を向けられず、
知らずに枯れてしまうのではなく、
美しく葉や芽や花をつけていきます。
表面だけでなく、内側にも葉や芽がついていく。
庭木は、とても美しい形になります。
庭の手入れの中で
陽をいれてあげることの大切さ
みなさんも感じていただけたでしょうか。
「ハサミの入れ方が分からない」
などなどのご相談は、
ご遠慮なくお尋ねください。
みなさんの庭木が、
2021年も元気な芽を出しますように。