みどり豊かな庭を創るために、お庭の手入れは
年に2、3度の剪定ではなく、
年間通して樹木や土の状態を定期的に確認することをおすすめしています。
「庭の手入れを楽しみたい方と一緒に庭を育てて行きたい」
それが竹内庭苑の想いです
ご自宅のお庭をイキイキ元気に保つための
造園のプロが実践している、季節ごとのちょっとしたコツや工夫を
お伝えしていきます。
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(目次)
1.根は何のためにあるのか?
2.知らずのうちに「深植え」にならないために
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1.根は何のためにあるのか?
2021年
今年も庭を大事にされている方、これからお庭を楽しみたい方のために、
プロが実践しているコツをお伝えしていきます。
ぜひ、庭のある暮らしを楽しんでいただければと思います。
今日のテーマは「根」について
植物を植えるとき、
どれくらいの深さで植えていますか。
「しっかり植えないと根っこが安定しないのでは?」と、
穴を深く掘って
苗や木を植える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
心理的には、「土台がグラつかないためにも、しっかり植えよう」
そう思いますよね。
ですが、ここでひとつ考えていただいたいのが、
「根」の役割です。
根は、土壌から栄養分と水分を吸い上げます。
吸い上げられた栄養分と水分は、
茎のなかの導管を通って、
植物全体に行き渡ります。
栄養分と水分は土壌から吸い上げるのですが、
深い所に植えてしまうことで、
これらの吸い上げが難しくなるのです。
水分は、人の手で水やりをしても、雨水によっても、
土に浸透していきます。
浸透した水を、吸い上げる。
そのとき、
根っこが土の奥深いところに埋まっていたら、どうでしょうか。
水は、土の表面から土の中に向かって浸透していきます。
根があまりに深いと=「深植え」ですと、
根のあたりまで水が浸透せず、結果、
吸い上げることができないのです。
「グラつかないための土台」というよりも、
「土から吸い上げる」という、
根の機能が大切になります。
2.知らずのうちに「深植え」にならないために
これは、庭の手入れが好きな方に時々ある例です。
畑仕事や庭いじりで余った土を、
庭の奥に寄せてしまったり撒いてしまうことで、
知らずのうちに
深植え状態になってしまっている場合もあります。
始めに植えたときには、
表面からの浸透を吸い上げられる深さで植わっていた庭木が、
いつのまにか深く植わってしまっている状態に。
根っこは、地表から表に出ていることが望ましいとも言われています。
どれくらい表面に出ていたら良いかは、
庭木の種類によって異なりますが、
深すぎるところに植わっている状態は、
庭木にとって良い環境では無いのは確かです。
「なんだか葉に勢いが無いなぁ」という状態を
1年から3年と長い間続けている間に、
実はゆっくりと枯れていた、という場合もあります。
深く植えすぎない/根は見えても大丈夫
植える時は、根の役割をイメージして。
土台というより、吸い上げです。
どれくらいの深さが、この庭木には適切なのか、
個別にお答えや対応もできます。
ご不明な点はご連絡くださいね。
今年も、「元気な庭の元気な我が家」をテーマに、
庭の手入れに役立つ情報をお届けしていきます。