01)

イタリア国旗。

赤、白、緑。

 

 

01)

イタリア国旗の色の食材。

ナポリタンとジェノベーゼ。

 

 

01)

これも国旗色のイタリア料理。

インサラータ・カプレーゼ(カプリ島風サラダ)。

 

 

01)

トマト。

ナス科ナス属の多年生植物。南米・アンデス山脈高原地帯原産。

 

 

01)

バジル。

シソ科メボウキ属の多年草。(日本では越冬できないので一年草)イタリア語ではバジリコ。インド、熱帯アジア原産のハーブ。

 

 

01)

トマトとバジルは食材の相性がいい。

じつはこの2つ、生物学的にも相性がよく、いっしょに植えておくとバジルに含まれる成分がトマトの成長を促進することがわかった。

 

 

01)

ここはイタリアのとある地方。

何かの果樹園・・・

近づいてみよう。

 

 

01)

ここはブドウ畑。

 

 

01)

ブドウ(葡萄)。

ブドウ科ブドウ属のつる性落葉低木。ブドウ属の植物は数十種あり、現在、世界で栽培されているブドウは、東ヨーロッパ・中央アジア原産(ヨーロッパブドウ)と、北アメリカ原産(アメリカブドウ)の2系統が中心。

 

 

01)

ブドウは温帯の農作物で、水はけがよく日当たりが良い土地を好む。

では、ブドウと相性がいい植物は何だろう?

 

 

01)

チャイブ。

ヒガンバナ科ネギ属の多年草で、葉菜・根菜。セイヨウアサツキ、エゾネギともよばれる。ユーラシア原産。

 

 

01)

チャイブが「おとり」となって、アブラムシを防ぐはたらきがあり、さらにチャイブの成分がブドウの生育を促進させ、風味を良くするといわれている。

 

 

01)

ブドウと相性がいいのがもう1つ。

ヒソップ。

シソ科ヤナギハッカ属の多年草。ユーラシア原産。葉が柳に似ており、ハッカのようなさわやかな香りがすることから、日本名で「柳薄荷(ヤナギハッカ)」と呼ばれている。

 

 

01)

ヒソップはアブ・ハチなど、受粉に有益な昆虫を呼び、ブドウの収穫量を増やすといわれている。

 

もう少し、果樹と草本の組み合わせを調べてみよう。

 

 

01)

ウメ(梅)。

バラ科サクラ属の落葉高木。

㊧ウメの花、㊨ウメの実。

それなら、ウメと相性がいいのは・・・

 

 

02)

ジャノヒゲ(蛇の髭).

キジカクシ科ジャノヒゲ属の常緑多年草。

㊧ジャノヒゲの花、㊨実。

リュウノヒゲともいう。ジャノヒゲはウメの根締めに植えると害虫を寄せ付けないといわれている。

 

 

01)

カキ(柿)。

カキノキ科カキノキ属の落葉高木。

㊧カキの雌花、㊨実。

では、カキと相性がいいのは・・・

 

 

㊧03) ㊥04) ㊨05)

ミョウガ(茗荷)。

ショウガ科ショウガ属の多年草。

㊧ミョウガの葉、㊥花、㊨実。

ミョウガをカキと混植すると、互いに生育を助け合い、双方の収穫量が増えるといわれている。

 

では、そろそろオチと行きましょう。

 

今まで見てきたように、植物同士には相性が良いものがある。

これを「コンパニオン・プランツ」といい、農学や園芸学において、近くに栽培することで互いの成長によい影響を与え、共栄しあう植物のことをさす。

植物の出す化学物質が、病害虫を防いだり、成長を促進したり、収穫量を増やしたり、風味や芳香を良くしたり等の様々な良い効果を生み出すといわれている。

 

ここで問題を1つ。

 

01)

㊧クロマツ、㊨ニセアカシア。

以前、海岸林のクロマツを保全するため肥料木としてニセアカシアをコンパニオンプランツとして混植したことがありました。

その結果どうなったと思いますか?

㋐どちらも栄えた

㋑一方が枯れた

㋒その他(        )

ヒント:クロマツ(マツ科マツ属の常緑高木)、ニセアカシア(マメ科ハリエンジュ属の落葉高木)。

初めの数年はマツがよく成長したのですが、そのうちマツは枯れてしまいました。

正解は㋒ということになります。

初めはニセアカシアの根につく根粒バクテリアから栄養をもらってマツは成長していたのですが、そのうちニセアカシアの根が出すアレロパシー物質により生育が阻害され、落ち葉も積もって土が富栄養化し、マツの菌根菌が死滅してしまいマツも枯れていったと考えられます。

しかし、積もった葉っぱを人間がかき出し、貧栄養状態の砂地にしてクロマツ、ニセアカシアのどちらにもきびしい環境にしておけば、両者がうまくバランスをとり、共存していたかもしれません。

 

じつはその海岸ではクロマツはトベラと共存・共栄していたのです。

01)

㊧クロマツ、㊨トベラ。

トベラ(扉)。

セリ目トベラ科トベラ属の常緑低木。葉や茎の香りで防虫し、常緑で砂地を富栄養化しないので、海岸林のクロマツはトベラとは相性がよく、コンパニオンプランツといえるでしょう。

 

 

もしも、地面の下が見えたなら・・・

 

06)

菌根菌の菌糸が異なる植物の根と根をつないでいることに気づかされる。

 

 

07)

地下ではいろいろな植物が、複雑につながりあっている。

植物たちはグーチョキパーのじゃんけんポン。助け合い、抑え合って、うまくバランスを取っている。

 

 

08)

どの植物も地下のどこかで誰かとつながって共生している。友達の友達は友達・・・

自然界では、どの植物もコンパニオンプランツなのではないだろうか。

 

ーおしまいー

 

【出典】

01)Pixabay

02)Wikipediaジャノヒゲ

03)Wikipediaミョウガ

04)ico-icoブログ

05)豆狸通信

06)OurPlanetEarth

07)いつでもLOUPE

08)BloomField Club ( Close Encounters of Healing )