そして、私にとって離島と言えば、沖縄周辺を指します。
というわけで、今回は沖縄の樹木について話していきたいと思います。
みなさんは、「ガジュマル」って知っていますか? 「アコウ」はどうですか?
どちらもイチジクの仲間でして、クワ科に属します。
私は、ガジュマルは見聞きしたことがありましたが、アコウは知りませんでした。
実はこの2つの樹木、外見がとてもよく似ています。
漢字でも、アコウは「榕」、ガジュマルは「細葉榕」と書き、似ています。
沖縄好きの私ですが、この2つ、初めはまったく見分けがつきませんでした。
どれがガジュマル?
どれがアコウ?
国際通りから少し入った所の公園です。
ここは小高い丘になっていて、人もあまり来ないので、のんびりできます。
沖縄の公園には、だいたいガジュマルやアコウの木が植えてあることが多い。
というより、もともと生えていたところを公園にして木を残した、というのが正解かもしれません。
どちらもエイリアン的地球外生物的風貌でして、実際に、もとから生えていた別の木に巻き付いて枯らしてしまったりします。
それでどちらも「絞め殺しの木」と呼ばれています。
ガジュマルの実
アコウの実
実が落ちていました。
樹木本体は圧倒的なのですが、実はかわいい感じです。
まるで、小さいいちじく。
さて、どれがガジュマルでどれがアコウの実でしょうか?
正解は、左からアコウ、アコウ、ガジュマルです。
白いプツプツがある方が、アコウですが、う~ん、よくわかりません。
しかし、この2つの種族は実のつき方が全然違います。みてみましょう。
実のつくところがちがう!
アコウは枝全体幹生果
ガジュマルは葉の付け根
ガジュマルとアコウ
瞬時に見分ける方法
この画像はガジュマルとアコウの葉のアップです。
太陽に透かして見ると光がよく入って葉がとてもきれいです。
私は葉を見て瞬時に見分けます。
先ほどから何回も葉の写った画像をみてきました。
みなさん、どちらがガジュマルでどちらがアコウの葉でしょう?
葉の形がちがう!
私の好きなワンショット♪
おわりに
どちらも温かい所を好み、
ガジュマルの北限は屋久島、
アコウの北限は紀伊半島です。
アコウの方がやや寒さに強い。
ガジュマルは「歩く木」ともいわれ、
気根をたらして広い空間を支配します。城に住む王様の風格があります。ギムジナー(奄美ではケンムン)という妖精?が住む、というのもうなづけます。
アコウは「モンスター」です。
単体で恐竜のような恐ろしいほどの生命力があります。でも、あくまで強い家来です。王様ではありません。
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