新たな年を迎えて10日が経ちました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年も豊かな自然との多くの出逢いに恵まれますように!

2022年最初のテーマは「個人邸の家の周りのお手入れ」について。

「庭」というと、ある程度の広さのある場所をイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、
家の周囲のスペースも立派な庭です。
植物を日常の中で手軽に身近に感じていただけますので、大いに活用していただきたい場所です。
さっそく、竹内社長にインタビューしていきます。

-家の周りのスペースの限られたスペースに樹木を植えたいとき、気にかけることはなんでしょうか。

(竹内)ご自宅の周りでの樹木選びにはコツがあります。環境条件にあった性質を持つ樹種を選ぶことです。方角や風当たり、日照条件といった環境条件は、ご自宅の場所やお隣りとの関係により様々ですから。

-確かにそうですね。日陰になる時間が長い場所や風当たりが強い場所など、周りの建物との位置関係や距離感によって、外的な環境は変わりますね。

(竹内)そうなんです。それぞれの環境条件に合った樹木を選ばないと、生育が悪かったり、病害虫が発生するなど、様々な弊害が生じます
建物と同じくお庭は永く付き合うものです。
樹種の剪定は造園のプロに相談することをお勧めしています。

-では、一般的にもあるだろう場合として、たとえば、カースペースの周りに樹木を植える場合は、どんな樹木がおススメでしょうか。

(竹内)日常的に駐車する場所ですから周囲の見通しが大切です。そのため、比較的成長の遅い常緑樹をお勧めしています。樹液を分泌する樹木は、樹液が車両に付着する可能性もあります。

-たしかに。海辺の町の茅ヶ崎は場所によって松林があり、その下に駐車していると車に松脂が付着することがあります!ご自宅での駐車で、これが当たり前になるのは避けたいところです。

(竹内)落葉する樹木も、落ち葉の影響がありますね。

-落ち葉が全面ガラスとボンネットの間にたくさん溜まってしまうのは困りますね。車が下に置かれれるという、カースペースならでは樹種の選びが大切ですね。
次に、家の周囲に砂利を敷き詰めている御宅もあるかと思います。こういった場所にお勧めの植物はありますか?

(竹内)砂利を敷き詰めた遠路には、地面を張って生育する植物を選びます。「地被(ちひ)植物」といって、和風のものから洋風のものまで、樹種も様々です。手入れについても、刈り込むもの、古葉を除去するものなど、樹種に合わせて行います。

-グランドカバーとも呼ばれていますよね。モコモコとした見た目が絨毯のようで好きです。子どもの頃、ご近所の御宅のエントランスに、タマリュウという植物が植わっていて、とてもキレイだったのを思い出します。青い実がなって見ていて飽きませんでした。

(竹内)園路の地被植物は、全体的なお庭のコンセプトに合わせた樹種を選ぶと良いと思います。

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-続いて、お隣りとの境によくある、こういった生垣のようなもの。外から自宅内が見えないように植えられたのだと思いますが、子どもの頃、実家では手入れに苦労していた記憶があります。

(竹内)たしかに、近隣との境に植える生垣は目隠しの要素もありますので、切りすぎないことが大切です。一方で、伸びすぎてしまうと、お隣りに越境してしまいご迷惑になることも。

-そうなんです。大きく育ってくれれば自宅側が外から見えずに安心でしたが、気づいたらとても大きくなってしまい、「お隣りに枝などが落ちないように」と、注意しながら、自分達で手入れをするのは慣れないために大変でした。

(竹内)生垣を大きくすると、逆にコストもかかってきますね。ゴミも多く出るので処分のゴミ代もかさみます。管理のしやすい大きさを維持するのが大切ですね。

-自宅の周囲で、建物と近接した場所に外からの目隠しで植えた生垣は、大きくなると厚みを増してしまい、建物の周囲を歩きにくくなったり、鬱陶しくて邪魔に感じることもありました。
お手入れ後

(竹内)生垣は害虫が発生しないように管理することも重要になります。生垣で発生したチャドクガが風に舞い洗濯物に付着、それにより被害を受けることもあります。

-自宅に近い所に植えているからこそ、洗濯物に付いてしまうこともありそうですね。虫の抜け殻のようなものが生垣に残っているのを見かけたこともあります。

(竹内)チャドクガは死骸や抜け殻でも、皮膚についてしまうと猛烈な痒みの原因となります。大きくなり過ぎないように、目隠し機能を保ちつつ、生活に悪影響が生じないように管理していくことが大切ですね。

-生垣、カースペース、家の周りの砂利の箇所など、自宅の周りは、本来の場所の目的によって手入れをする視点も様々に変わって来るのですね。自分達で植えたい木があった場合でも、プロの視点でのアドバイスが重要だと思いました。

(竹内)定期的なお手入れを通じて、ご自宅含めた全体の景観と、樹木の生育を管理していきます。お施主様とのコミュニケーションを大切にしながら、ご要望に合わせてお手入れしていきます。近隣との境界部についても配慮して対応いたしますので、ご安心ください。

-いかがでしたか。竹内庭苑では、場所と目的に合った樹種を選定し、生活の質をより高められるお庭を維持できるよう、年間通じてお手入れを行っていきます。樹木の専門家としての知識と、自然の景観美を実現する技術力を通じて、機能と美しさを備えたお庭のお手入れを実現していきます。
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