みどり豊かな庭を創るために、
お庭の手入れは年に2、3度の剪定ではなく、
年間通して樹木や土の状態を定期的に確認することを
おすすめしています。

「庭の手入れを楽しみたい方と一緒に庭を育てて行きたい」
それが竹内庭苑の想いです
ご自宅のお庭をイキイキ元気に保つための
造園のプロが実践している
季節ごとのちょっとしたコツや工夫をお伝えしていきます。

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1.樹木の栄養
2.お礼肥

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1.樹木の栄養

12月が目前に迫ってまいりました。
12月は一年の締めくくり。
ご自宅の大掃除をされるように、
庭木の剪定を植木屋さんにお願いされる方も
いらっしゃるかと思います。
お盆や暮れの時期に庭木を剪定するのは、
「伸びた部分をさっぱり切る」
というようなイメージでしょうか。
美容室などで髪の毛の伸びた部分を
キレイに切りそろえていただくことに
似ていますかね。

庭にある樹木が育つのは
生き物だから。
生き物ということは、
私たち人間や動物のように、
育つための栄養が本来は必要なはずです。

樹木が育つための栄養って、
なんでしょうか。
どこからその栄養を吸収しているのでしょうか。

それは土です。
樹木は土の中から
栄養分を吸い上げて吸収し
育っていきます。
竹内庭苑では土壌調査を初回に行っているのは、
健康な土が健康な樹木を育てるから。

土の栄養ってなんでしょうか。
森に入るとよくわかります。

森では
落葉した葉や枝が
長い年月をかけて腐植して、
栄養を含んだ土となります。
この土壌が、
森の樹木の栄養となっているのです。
「自己施肥機能」と言います。

自然界ではこのように、
自身の枝葉を自身の栄養として、
自分で自分の肥料を作り出す働きがされています。

では、わたしたちの庭では、どうでしょうか。

2.お礼肥

庭の樹木も
根から土の栄養を吸い上げて育ちます。
水と太陽光で光合成をおこない、
デンプンなどの自身の栄養を作り出す働きも
ありますが、
根からも土の栄養を吸い上げています。

春に芽を出し花を咲かせるために、
土の栄養を吸収していきます。
秋になり冬を迎えるころには、
樹木も冬を越える準備をするために
葉を落とします。

そのころ、土は、
いったいどうなっているのでしょうか。

森であれば、
自身の落ちた枝葉が
長い年月をかけて栄養を含んだ土となり、
その土から栄養を吸い上げることができますね。

ですが、庭では、
そのようなことは難しい現状があります。
そのため、
栄養が減ってしまった、痩せた土に
なってしまっているのです。

そこで
翌年も元気な芽や花を咲かせるためにも、
庭木に肥料をまくことをお勧めしています。

「お礼肥(おれいひ・おれいごえ)」
とも呼ばれるこの時期の肥料は、
一年通して豊かに育った庭木の栄養の元となった土に
感謝のお礼を伝える、という意味もあります。

肥料の種類は庭木の種類によって様々です。
庭の手入れに、お礼肥を。
年間管理でお庭の手入れをさせていただいている施主様宅には
私たちが、それぞれの庭木に適切なお礼肥を
撒いていきます。
ご不明な点等は、ご遠慮なくお尋ねください。

みなさんの庭が、
2021年も元気な芽を出しますように。