みどり豊かな庭を創るために、お庭の手入れは
年に2、3度の剪定ではなく、
年間通して樹木や土の状態を定期的に確認することをおすすめしています。

「庭の手入れを楽しみたい方と一緒に庭を育てて行きたい」
それが竹内庭苑の想いです
ご自宅のお庭をイキイキ元気に保つための
造園のプロが実践している、季節ごとのちょっとしたコツや工夫を
お伝えしていきます。

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(目次)

1.適切な温度・湿度
2.体の感覚・体感を大切に

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1.適切な温度・湿度

寒い冬が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

弊社のある湘南地区では1月に入り
「ひょっとしたら雪が降るかもしれない」と体感温度で感じるくらいに
冷え込む日が時折あります。
天気予報では「気温が3度以下になったら雨は雪に変わる」と
説明がされることもありますが、
数字よりも、体が感じる気温や空気の乾き具合・湿度の方が
分かりやすい感じがしませんか。
雪が滅多に降らない地域だからこそ、
雪が降る時の空気の湿り具合と低さは
体が覚えていたりします。

今日は、土の温度と「水やり」のお話しです。


植物が成長するのに適した土の温度、ご存知でしょうか。
土が25度~28度前後が
植物がもっとも成長する温度と言われています。

季節でいうと、5月~6月辺りでしょうか。
逆に8月などは暑すぎて土の温度が上がり過ぎてしまい、
庭木の成長には適していません。
冬の今は、春から芽吹くために土が栄養を蓄える時期です。

前回、
「根は土から栄養分と水分を吸い上げる役割がある」とご紹介しましたが、
水やりをすることで土の温度も変わります。
夏の暑い時期には、気温も土の温度も上昇する日中ではなく、
涼しい朝や夕方に水やりをするのは、このためです。
涼しいうちに水をやり、日中の土の激しい温度上昇を抑えるねらいもあります。

でも、ここで大切なこと。
「土の温度は25度~28度がベスト」と聴いたとき、
土の温度をわざわざ計測は、なかなか難しくありませんか?
実際、数値で分かっていても、
数値よりも、体で感じ取れることの方が適切の場合があります。
雪が降るような気温は数字で示され無くても体で感じられるように、
水を欲している水やりに適した土は、
触ってみることで分かります。

触ってみて、よく乾燥している状態が水やりに適した状態です。
たっぷり水をあげて、たっぷり乾燥させる。夏場は涼しい時間帯に。
そのためには、土を触ってみることが大切です。
触ってみるからこそわかることがあります。

計測する気温や湿度の数値よりも分かりやすくありませんか。

2.体の感覚・体感を大切に

庭だけではありません。
家の周りに鉢植えや外構で植わっている庭木や植物には
特に気にかけていただきたいことがあります。


家の周りは太陽光がよく当たりますね。
庭の地面の土よりも日がよく当たることで、
土壌の温度が上がりやすくなっています。
そのため、特に水やりを大切にしていただきたいところです。


触ってみると感じられるはずです。
冬でも日光が当たっているところは暖かくなっています。
春や夏はもっと暖かく熱くなっています。
手で実際に触れてみて、土の温度を知る。乾き具合を知る。
続けて行けば、数字で知るよりも分かりやすく感じられると思います。

過保護にしすぎない。たっぷり乾燥させて、たっぷり水をやる。
そのベースは、自分で土に触れてみることです。


寒い冬の今は
日が当たっている所は太陽光の暖かさに最も気づける季節です。
ぜひ、冬のうちから、
庭木の周りの土に触れてみていただきたいなと思います。