湘南で働く人を応援する地域メディア「湘南まくのうちコミュニケーション」さんによる弊社スタッフインタビュー。一人目は田口哲義(たぐちてつよし)の登場です、全3回シリーズの今回は最終回となります。

大切な庭を大切な場所にするために 知識と技術で貢献したい

造園の職人としては、まさにこれからの田口さんの目標は、個人のお宅のお庭の剪定を任されることだそうです。

公共の場の手入れと個人のお宅の違いは、家主の方が庭を大切に丁寧に扱っていること。自分もそういう現場で、しっかりとお客様の期待に応えられるようになりたい。

これまでの仕事で最も記憶に残っているのは初めての個人宅での仕事だったそうです。個人宅では家主の方から庭の手入れについて質問をされることもあるのだとか。

「庭の芝生でしたが、奥さんに、どうしたらよいかと質問をされました。上っ面を整える方法をアドバイスさせてもらいました。自分達は植物に関する正確で幅の広い知識と、それを実現するための技術の両方が必要です。施主さんから質問をされた時、間違ったことを教えてしまってはダメだと思います。ちゃんと説明できれば施主さんも安心できると思います。」

知識があり経験もある職人が田口さんの目指すところ。知識と技術を積んで行くことがこれからの自分の課題だそうです。

「将来は資格を取りたいと思います。造園技能士という資格です。親方や先輩は持っていますが、自分はまだ持っていません。資格をとれればやる気や自信にもつながります。」

造園技能士という資格は、学科と実技の試験による国家資格。学科は、木や葉を見て名前を答えるように、植物に関する知識が問われ、実技は制限時間内に決められた材料を使って決められた庭を造るものなのだとか。

「2時間ほどで植栽をしたり石張りをする試験です。石が水平かどうか、植えられた木が浅すぎないか深すぎないか、を見られたり、丸太を使って竹垣をキレイに造れているかをみられたりします。細かい部分が出来ているかが見られます。前回受験した時は石の水平をとるのが大変でした。」

確かな技術が備わることが美しい庭造りに欠かせません。遅くとも30歳までには資格を取りたいという田口さんです。

「やりにくい仕事を、やりやすく」

最後に、これからの目標とする姿を聴きました。

「真面目にしっかりと仕事をして、気配りができる職人だと思ってもらえるように頑張りたいです。もっと周りをよく見て、もっと仕事をやりやすいように、『やりにくい仕事をやりやすく』を実現できたらいいと思います。それが、先輩、そしてお客さんにとって助かることだと思います

丁寧さと実直さが言葉の端々から滲み出る田口さん、知識と技術でカッコいい職人さん目指して頑張ってください。